インスリンポンプ療法は携帯用のポンプにインスリンを詰めて皮下に刺されたカニューレという細いチューブからインスリンを注入します。ポンプはプログラムに応じてインスリンを注入するため、朝方が上がりやすいなど時間帯によってインスリンの必要量が異なる患者さんの血糖コントロールに有用です。また、食事の際や高血糖の際に追加でインスリンを注入するのもボタン操作のみですので針を刺す回数が減り、細やかな血糖コントロールがしやすくなります。

 

CGMのデータとポンプが連動するようにする(SAP療法)とリアルタイムに血糖を見ながら調整することができます。最近では血糖変動をAIが学習して自動的にインスリン注入量を変更する(クローズドループ)機能のあるポンプもつかえるようになりました。

 

 血糖コントロールの点からは非常に有用な機材ですが、高度医療機器を患者さんがレンタルするかたちで使用するため医療費もそれなりに高額になります。様々な治療の一つであり、まずはご相談いただければ幸いです。