私達の体の中では、種々の作用を持つ物質がうまく調和して全身の臓器に作用し、人間の生命を維持し、生体の恒常性(正常な機能を維持する仕組み)や正常な代謝機能を保っています。この物質をホルモンと呼び、ホルモンを作って分泌する臓器を内分泌臓器と呼びます。内分泌臓器は全身・各部位に存在するためその作用が正常に働かないと様々な症状を引き起こします。内分泌代謝疾患の中には糖尿病や高コレステロール血症などよく耳にする疾患から希な疾患まで様々なものがあります。症状は臓器にかぎらないことから、これらを見極める内分泌代謝専門医が必要とされます。


内分泌内科が特に専門とする疾患

  • 脳視床下部・下垂体 (低血糖症、先端巨大症、低身長、乳汁漏出症など)
  • 甲状腺 (バセドウ病、橋本病など)
  • 副甲状腺 (高カルシウム血症、骨粗しょう症など)
  • 膵臓 (糖尿病など)
  • 副腎 (原発性アルドステロン症などの2次性高血圧症、クッシング症候群、副腎腫瘍など)