風疹の日

 発疹を伴う発熱で受診された際に内科医として鑑別を常に意識する病気です。

 昔はありふれた病気というイメージでしたが予防接種の普及によって頻度は減ってきているので若い方はピンとこない病気かもしれません。

 風疹は妊婦さんが感染すると生まれてくる子供が先天性心疾患や難聴・白内障を3大徴候とする先天性風疹症候群になることがあります。風疹ウイルスは特効薬がなく感染力も強いため予防が非常に重要になります。

 予防接種が有効で定期接種が行われていますが、40代から50代の男性は当時定期接種から外れていたため接種を行っていない可能性が高いことから対象者に対して国から予防接種のクーポンが配布されていますが利用者が少ないのが実情です。ご家族への影響も考え接種を検討していただければと思います(券を無くした方も自治体で再発行できると思います)

 また、子供の頃のためご本人が予防接種を受けたか覚えていない場合や十分な抗体価(感染予防能力)があるかが不安な方に対して目黒区では区内在住の方で①妊娠を希望している女性もしくは②妊娠を希望している女性または妊婦さんと同居している方に対して風疹の抗体検査・予防接種が無料で受けられる制度もありますので気になる方は目黒区のホームページをご覧ください。接種券の発行などなしで利用できます。